国際的にもコロナウイルスの感染者を0にすることは難しく、コロナウイルスと共にどのように暮らしをしていくか・仕事をしていくかという思考にシフトしています。
withコロナ時代は従来の産業構造とは異なり新しいスタンダードが生まれます。私たちはその新しいスタンダードを予測したり対応していくことが求められます。ではコロナ時代に伸びる・衰退する産業とは何なのでしょうか。
まず申し上げたいことはこれから紹介する各産業の将来性はあくまでも予想であるということです。
私は他のメディアのように今後伸びる業種はこれだと断言なんてしません。というか断言なんてできないものと思っています。
誰が2020年にコロナウイルスが流行し、時代が大きく変わることを予測していたでしょうか。この先もですが何が起こるかなんて予想ができないのです。例えば極端な話ですがとてつもない自然災害により南半球が壊滅的になり北半球に移住者が続出するとか、革命的な魚の採り方が生まれて漁業なんて不要になるなんてこともあるかもしれません。そんな想定外のことが起きて社会が大きく変わる可能性があるので将来のことを断言することはできません。
それらを踏まえてあくまでも予想的視点で読んで頂けたらと思います。
①都心近くの地方の成長
ようやく企業も都心でビルを借りることがいかに無駄かに気づき空きテナントが増えます。ただ全く拠点を構えないのではなく小さな拠点を構え賃料を抑え、従業員はリモートで一定割合の仕事をこなすようになります。従業員としても会社に出社する機会が減り家賃の高い都心に住む必要性がなくなります。そこで伸びるのは都心から2時間程度で行けるエリアの中古物件です。新しいものでなく古いものに価値を感じ、そこに自分の個性をリノベーションにより出したい人が多く中古物件に需要が集まります。そして社会的にも地方の空き家は問題化しており、良いマッチングが生まれます。また地方に人が増えるに伴い近隣のスーパーや飲食店や病院など生活していく上で必要な業種に成長が見込まれます。
②観光業界の衰退
政府の後押しはありますが、結局大きな消費を占める高齢者層はコロナが怖くてなかなか動きません。そしてイベント関連も開催はするのですがコロナを考慮したお客様の受け入れを縮小したなかでの開催になります。
当然イベントの収益も減りますし、ホテル、飛行機、タクシー、観光スポットの利用者数は減ります。併せて会社員等の出張についても不要になり離れたところからzoomで済ませるため、宿泊業、交通機関、夜の飲食店の消費は落ち込みます。ただ郊外にあるようなファミリーレストランなんかへの消費は落ち込みません。
③建築業界の変化
今後新しい建物はあまり生まれません。しかしリフォーム、リノベーションは耐震問題やおしゃれなところに住みたいという思考から需要はあります。
建築業界は職人が足りていないので人材面に関してはむしろ好材料となら可能性もあります。
ただ新築が減るということは例えば骨組みとなる鉄骨の需要が減ったり造成工事が不要になったり、細かいところでいうと窓なんかも古い窓のままにする場合も多いです。設計事務所やハウスメーカーもお仕事は減り法人数が減少されていきます。
これらのことは経済的要因も起因しています。コロナによりこれまで通りの収入を得る人もいますが、収入が大きく減る人、売上が落ち込む会社も多いことから建物への投資額も減少するということです。
④低価格商品へのニーズ
収入が減る人がどんどん増えてくること、そして外に出て多くの人と接する機会が減っていくに伴いブランド品等の高価格帯商品に手が届かなかったり、価値を感じなくなる人が増えていきます。その結果低価格商品の需要が伸びお金をあまりかけずに暮らしていく人が増えていきます。しかし、ただ単に安いだけのものではなく、「お求め安いお値段で長く使えるだけの品質のもの」が求められていきます。