短所と天職の関係性

先日、TBS放送の「情熱大陸」では

ドローン操縦を仕事としている男性が紹介されました。

彼には学習障害があります。文章を読むことはできますが読んだ文章を長期記憶することができません。それが原因で学校で勉強についていけず引きこもったというバックグラウンドを持っています。


障害にしろ苦手なことにしろそれは短所であり、マイナスな面しかないと思われる方も多いと思います。だから天職を考えるときには排除して考え、それ以外のことばかりで天職を考えるのが一般的な思考です。



しかしそれは間違っています。


学習障害がある、引きこもった経験があるからこそ得るものもあるのです。


彼の場合ですと、読んだ文章を記憶できないのをカバーするためにパソコンの音声再生で文字を読ませます。それを繰り返し行っていた結果、とてつもなく速いスピードの音声再生を瞬時に理解することができます。これは対人コミュニケーションで大切な聴く力が抜群にあり誰でも持っていないスキルを保有していることになります。


また引きこもっていたときに機械いじりに没頭した結果、高いレベルでドローンの機械の作成や修理ができるようになりました。また好きなことを極めるという経験をすることもできました。


普通の学校に行ってて普通の勉強をしていたのでは身につかないスキルです。


短所に着目し、その周辺を考えていくと実は短所をカバーするためにしていたことがあったり、短所があることで得られる真逆の長所が眠っていたりします。


私もお客様の天職を考えるときには短所も重要な要素と考えています。